思考停止料理人

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今回は、少し直球な内容を書きます。

タイトルの通り、思考停止している料理人が非常に多いです。

というか

B層 – Wikipedia

と揶揄されるように日本人自体に思考停止している人が多いだけなのですが。 

思考停止とは

読んで字のごとく考えていないということです。 

逆に考えるとはなんなのかという議論になりそうです。

考える=自分の考えを明文化できる

です。

もちろん、新入社員や所属したばかりの組織などにおいてはある程度その場に慣れないとなかなか主張や提案はしにくい人が多いと思いますが、思考停止していなければ思っていることはあるはずです。

ただし、飲食店に限らず組織やチームには理念や価値観のベクトルがあるので闇雲に主張すればいいというわけではありませんが。

では、なぜ人は思考停止してしまうのでしょうか。

人には

認知バイアス – Wikipedia

という性質があります。

その一例

後知恵バイアス

過去の事象を全て予測可能であったかのように見る傾向。

根本的な帰属の誤り

状況の影響を過小評価し、個人特性を過大評価して人間の行動を説明する傾向。

アンカリング

ある事象の評価が、ヒントとして与えられた情報に引きずられてしまうこと。

保守性

人間が新しい事実に直面したときに、それまで持っていた考えに固執してその考えを徐々にしか変化させられない傾向をさす。

簡単に言うと人間がかつて自然界での生存競争の中で培った思考ショートカット法なんです。

料理人あるあるで示すと

一番出汁はこうやって引くんだよ

魚を卸す練習は鯵から

この店はこのやり方なんだよ

寿司はこう握れ

もちろんごくごく一部ですが、思考停止料理人が発する言葉の典型例です。

なんで出汁はこうやるのか

鯵じゃなくてハモからでもいいじゃんとか

本気で思います。

一流のお店こそ常にやり方を模索していたり

あの人間国宝すきやばし次郎小野二郎さんは二郎握りと言われる独自の握り方を編み出したり。

思考停止すると

常識に捉われて言われたことだけをやっていたり、教科書が全てになっていたり、本質を突かない自己流になっていたりします。

キーワードは

謙虚

行動

変わる勇気

です。

どんなに謙虚な人でも自分が一番正しいと思っているし

行動を起こすまでがなかなかできなかったり

人の脳の構造上、ホメオスタシス=恒常性が働き変化は怖いものでめんどくさいものです。

もう人間っていうのはそういう生き物だと割り切って、理解できたら

そのもう一人の思考停止マンと対峙するだけです。

料理人という素晴らしい仕事をしている人だからこそ

飲食業界の、ひいては日本の未来を作るような思考をしてほしいと思います。

ではまた!




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